どらごんぼーる考察

がんだまぁBlogからドラゴンボール記事を移植しました。以後ドラゴンボール考察はここで展開します。

地球人戦闘キャラクターの家庭環境

悟空やベジータサイヤ人と、その家族(妻の家族含む)は割と設定されていますが、それ以外のメインキャラについては、あまり家族に関する設定がありません。今回は、クリリンら地球人の戦士たちがどのような環境で育ったのか、少し考察してみたいと思います。

 

(1)クリリン

自らは18号と結婚し幸せな家庭を築きましたが、クリリン自身がどのような環境で育ったかは、全く明言されていません。

多林寺で修行していたものの、いじめられ嫌気がさして逃げ出し、亀仙人の弟子に志願したというのが唯一のバックグラウンドです。

その後、クリリンはずっとカメハウスで生活しており、結婚して子供ができてもずっとカメハウスにいることから、帰るべき家はないものと推測されます。

多林寺から逃げる際に、実家に帰るという選択肢がなかったことも含め、クリリンは何らかの理由で天涯孤独であった可能性があります。

クリリンは「結婚したかった」とよくこぼしており、アニメや劇場版ではことさらそれが強調されていましたが、それは単にモテないからという印象でした。実際、格闘技を始めた理由もモテたいからだったため、そういうキャラだったことは確かなのですが、結婚願望に関しては、何らかの理由で幸せな家庭に生まれなかったことからの憧れだった可能性さえあります。18号とも、育った家庭環境としては大差なかった可能性さえあり、唐突にくっついたように見えて、ちゃんと相性が良い組み合わせだったのかもしれません。

つまりクリリンの行動理念は「幸せな家庭じゃなかった」→「自分は幸せな家庭を築きたい」→「そのためには良い伴侶が必要」→「魅力的な男でなければ良い伴侶に振り向いてもらえない」→「格闘家になろう」という思考回路のもとに定まっていたのかもしれません。

クリリンは本質的には優しい性格ですが、当初はややイジワルなキャラでした。おそらくそれは、多林寺での環境が影響しており、先輩からされたことを同じように悟空にしていただけだったのかなと思います。それをものともしない悟空の性格に影響され、本来の優しい部分が戻ったのでしょう。そうでなければ悟空に「あいつはいいヤツだった」なんて言われませんからね。

 

(2)ヤムチャ

ヤムチャに関しては、当初から盗賊をやっていたわけで、ろくでもない環境で育ったことは容易に想像できます。何らかの理由で一人で生きていかなければならない境遇にあり、他人のものを奪いでもしなければ生活できなかったのでしょう。

女性が極端に苦手だったのは、女性と接したことがほとんどなかったからだと推測されます。女兄弟や女性の同僚・友人などは一切いなかったと言えます。

一方で空腹の悟空なら追い詰められるほどの腕を持ち、狼牙風風拳という独自の技まで開発しているあたり、単なる喧嘩殺法ではなく、それなりの武術を学んだ節がみられることから、もしかしたら師匠のような存在はいたのかもしれません。

性格的にも本質は悪人ではなかったことから、生きるために仕方なく盗賊をやっていただけで、それ以上の悪意はなかったと考えられます。当初は普通の家庭に生まれたものの、何らかの理由で孤児になり、師匠のような存在に育てられたものの、それも死別し一人で生きていくことになった(途中でプーアルと出会った)というところでしょうか。

その意味では世界の大金持ちであるブルマとは育った環境が違いすぎ、そのあたりがゴールインできなかった本質的な理由なのかもしれません。ベジータは王子ですしね…。

 

(3)天津飯と餃子

この2人は全くバックグラウンドがないので、クリリンヤムチャよりも遥かに考察が難しいです。天津飯なんて、後付けで宇宙人の末裔ってことになってしまったので、ますますどんな環境で育ったのか分かりません。

ただ、確実に言えることは、鶴仙人の元で修行し、桃白白を尊敬するような状況だったことから、何らかの理由で道を踏み外してしまったことは確かです。また天津飯と餃子の信頼関係が非常に強固であることから、幼い頃より2人だけで生きてきた可能性もあります。

映画「摩訶不思議大冒険」では餃子が王子で天津飯はその付き人でしたが、案外原作でも似たような関係だったものの、何らかの理由で没落したという可能性も考えられます。その没落理由も、鶴仙人のせいだったと考えれば、映画とはIFの関係だったと考えることもできそうです。

天津飯魔人ブウ編まで登場しますが、餃子は人造人間編以降ほとんど登場しておらず、どこかに「置いてきた」とされています。しかし魔人ブウの人類絶滅攻撃を避けた際は一緒にいたので、基本的には常に一緒に行動しているようです。その絆の深さは悟空とクリリンの比ではなく、やはり鶴仙人に弟子入りする前から2人で生きてきたんじゃないかと思います。そんな中で、唯一世話をしてくれたのが鶴仙人だったのでしょう。鶴仙人天津飯が三つ目族で普通の人間じゃないことを評価して弟子にしたと考えられます。餃子は…超能力が生まれつきの能力だったとかですかね?

 

 

以上のように考察してきましたが、基本的にはどのキャラもバックグラウンドがなく、おそらく天涯孤独だったんじゃないかと思います。ヤジロベーも一人で生きてる野生児扱いでしたしね。

そもそも悟空自身が、赤ん坊の頃に孫悟飯に拾われた後、悟飯が死んでしまいあとは一人で生きてきたわけで、みんな同じような環境で育ったとも言えます。それくらいのバイタリティがないと、戦闘力3桁以上の戦士になるのは難しいということなのかもしれません。