どらごんぼーる考察

がんだまぁBlogからドラゴンボール記事を移植しました。以後ドラゴンボール考察はここで展開します。

フリーザとベジータの今後の関係

「超」でフリーザが完全に復活し、「ブロリー」の描写からフリーザ軍が再結成され、悟空たちとは距離をとりながら活動を続けているような世界になったドラゴンボールワールド。

悟空にとっては、フリーザは切磋琢磨するライバルの1人(ただし気は許せない)だと思いますが、ベジータにとってはどういう思いなのか、逆にフリーザベジータをどう思っているのか、少し掘り下げてみようと思います。

 

現在のベジータは、家庭をもち、悟空との距離感が定まり、安定した生活を送っていますので、今更フリーザをどうしても倒さなければならない宿敵とまでは思っていないと思います。

しかし、「復活のF」での戦いで分かるように、フリーザベジータにとって幼少時からサイヤ人屈辱を与え続け、最終的に惑星ベジータをも奪った、言わば「民族の宿敵」です。決して許すことはないと思いますし、敵対した際は容赦なく叩き潰そうとするでしょう。

 

一方のフリーザは、ベジータがそこまで恨んでいるとは露知らず、将来有望な部下と期待しており、「復活のF」でも悟空への敵対的な行動を見て自分へ味方するつもりだと誤解するくらいにはベジータに片腕になることを期待していました。小さい頃からベジータのことを知っているフリーザは、子供のうちから刷り込んで優秀な部下として育成するつもりだったのでしょうが、当のベジータは子供の頃からフリーザを出し抜くことしか考えていなかったようです。そのすれ違いが当初のベジータフリーザの関係ですね。

現在では、フリーザベジータのことを悟空と同じ倒すべき敵と認識しているようです。その証拠に、フリーザは地球に再侵攻する際、ブロリーという新たな味方を得ようとしました。それは、悟空1人ならフリーザも対抗できる実力を持っているものの、同等の実力をもつベジータまでいるので、もう一人自身に匹敵する戦力を欲していたからです。フリーザとしては、悟空とベジータの2人がいる以上、迂闊に地球に攻め込めないと感じていることがわかります。その後、ゴジータの力を見て、更に相棒の必要性を認識していたように思います。

つまりフリーザにとって、ベジータは悟空と同等の宿敵と認識しており、簡単には勝てない手強い相手と認めていると言えます。

 

一方のベジータは、基本的には悟空と切磋琢磨してより強くなることだけを考えているように見えます。悟空は他に強い相手を見つけると喜んで腕試しに行きますが、ベジータは割と未知の強敵を舐める傾向にあり、俺(とカカロット)に匹敵する強さの敵などそうそういない、と考えがちです。誰よりも悟空の強さを認めているからこそ、その悟空を超えようと努力すればそれ以外の全ての相手を超えられると認識しているように見えます。

もちろんビルスウイスといった更に上の次元の存在は認識しているものの、まだベジータは同じサイヤ人である悟空のアプローチを見ながら、それを参考にしたりあえて違う道を進もうとしたりすることで強さを高めていこうとしています。ある意味では、ベジータにとっては悟空が人生最初の師匠のような存在なのかもしれません。

その点で、ベジータにとってのフリーザは現時点では微妙な立ち位置です。おそらく強い弱い以前に、フリーザは「嫌い」な存在なのだと思います。そのため、悟空ほどライバルとみなす余裕はないと言え、敵対的な行動を取れば全力で叩き潰しに行くと思いますが、そうでないなら、なるべく関わりたくない存在なのかなと思いますね。特に、自分が実力で上回っているならともかく、拮抗している状態だと尚更でしょう。

 

ある意味では、フリーザがレギュラーキャラとして生存している以上、今後はこのベジータフリーザに対する因縁の処理が一つのドラマ要素になってくるのではないかと思います。ベジータはまだフリーザへの恨みを晴らしきっていません。サイヤ人の王子としてのプレッシャーから解き放たれ、悟空との関係が改善した今、ベジータの人生において最後に残されているのが、このフリーザとの因縁なのかもしれません。