どらごんぼーる考察

がんだまぁBlogからドラゴンボール記事を移植しました。以後ドラゴンボール考察はここで展開します。

バビディの目的は何だったのか

大魔導師バビディは、魔人ブウ復活のために暗躍していましたが、ブウを復活させた後、何を目指していたのかはっきり描かれていません。

ブウ復活後は、自分たちに逆らった者への制裁しか考えておらず、その先にどんなビジョンがあったのか定かではありません。

この点について、もう少し掘り下げてみたいと思います。

 

後付け設定で、魔人ブウバビディの父ビビディが生み出したのではなく、元々存在している魔人を呼び起こすことができただけであったことになっています。その上、意図的に封印することも可能でした。

おそらくは、本来誰もコントロールできなかった魔人ブウを、自らの魔力によってある程度コントロールできるようになったことで、その力を利用して自らの思うがままに世界を従えようとしたのが、当初のビビディの野望だったのではないかと思います。

 

バビディはビビディの息子と言われていましたが、後付け設定ではビビディの分身のようなものと位置づけられており、ある意味ではピッコロ大魔王とマジュニアのような関係なのかなと思います。

そのバビディ魔人ブウを復活させようとした目的も、おそらくはビビディと同じで、ブウの力で世界を跪かせようとしていたのかなと思います。界王神をコケにしていたあたり、神による支配からの脱却も目指していたのかもしれません。

作中のバビディを見る限りかなり幼稚な性格であり、なんでも自分の思うがままにコントロールできなければ気が済まない節が見られます。幼児の万能感の塊のような性格ですが、実際にある程度は自分の魔力によりなんでもコントロールできる(魔界の王さえも)わけですから、魔力が高すぎて何でもできるが故にこのような性格になってしまったのかもしれません。

だとすると、バビディが目指しているものは特になく、単純に自らの欲望を満たしたいだけであったと考えることもできます。自らの高すぎる能力に溺れ、性格がゆがんでしまったタイプでしょうか。

 

しかし、ビビディやバビディのブウに対する能力は本物で、それまで一定周期で活動と休眠を繰り返していた魔人ブウを封印することに成功しているわけですから、ある意味では界王神より凄い力を持っていることになります。その力を正しく使えば、宇宙の平和を誰よりも守ることができたような気がします。

もしかしたら、バビディ(ビビディ)も能力的には界王神になれるだけの才能を持っていたのかもしれません。しかしその性格が災いして認められず、それに憤慨して世界への反抗を決意した、なんて可能性も考えられます。どこかでそんな設定を聞いたことがあるような…ガーリックJr.のことかー!

 

そういえばガーリックJr.は魔族ですが、バビディにも元々魔界生まれという後付け設定があります。ただ魔界自体の設定が曖昧なのでそこを掘り下げるのは危険ですね。なんかヒーローズの領域になっちゃってますし。

ただバビディは魔界を掌握できた(王を支配下に置いたので)わけですから、宇宙も支配しようと企んだのかもしれませんね。ビルスの存在を知っていれば、ブウでも支配は難しいと思いますが、界王神を殺せば破壊神も死ぬわけで、それを知っているから界王神を殺しにかかっていたのかもしれません(トランクスの未来では実際にそれに成功している)。そう考えると、ビルスが寝てばかりだったのはバビディ・ビビディに魔法をかけられていたからだという可能性も…?

実際、ブウが2度暴れた際、どちらもビルスは不在で、界王神が対応して危うく殺されかけています。いくら怠け者のビルスとはいえ、界王神が殺される危険がある相手を軽々しく放置するとは思えません(自分が死ぬので)。ビルス超サイヤ人ゴッドの予知夢を見て目を覚ましますが、そもそもバビディが死んだことで目が覚めた可能性もあります。

ビルスがいればブウは脅威じゃなかったのでは、というツッコミをかわすためにも、バビディやビビディに眠らされていたと考えるのはあながち考えすぎではないのかもしれません。

かつてビルスは魔人ブウに自分の職務を代行させていたのではないかと考察したことがありますが、ビビディはそのブウをコントロールできれば破壊神と同等の権力を得ることができるのではないか、と考えたのかもしれません。つまりバビディやビビディは、破壊神と界王神による秩序ではなく、自らと魔人ブウによる支配を目指していた、という可能性が十分考えられるのではないかと思うのです。