どらごんぼーる考察

がんだまぁBlogからドラゴンボール記事を移植しました。以後ドラゴンボール考察はここで展開します。

ビルスにとっての魔人ブウと界王神

ビルスは寝てばかりいて破壊神としての仕事を放置しており、実質的にフリーザにそれを任せていた状態だったわけですが、魔人ブウがビビディとともに暴れていた頃はどうだったのだろう?とふと思いました。

この頃も寝ていて、そのために界王神がブウと戦うことになったわけですが、その際に界王神が5人(大界王神と東西南北の界王神)いたのも、以前考察したように破壊神が不在だったことが大きく、力が劣る界王神が対応したために、ブウに吸収されたりして色々と面倒なことになりました。

ビルスが健在ならブウなど一瞬で消すことができたはずなのですが、ビルスは何故起きなかったのでしょうか。

 

魔人ブウは鳥山氏による後付け設定で、破壊と眠りを繰り返す存在でビビディがその眠りを覚ましただけということになりましたが、だとするとブウとビルスは寝るか破壊するかの二択という意味で本質的に同じような存在だと言うことができます(苦笑)。

そう考えると、フリーザに任せていたのがそうだったように、ブウがいるからビルスは真面目に役目を果たしていなかったという可能性が考えられます。ビビディが人為的にブウを起こしてしまったことで、破壊のサイクルが狂い界王神が阻止しなければならなくなったということでしょう。

コルド大王がフリーザに「ビルス魔人ブウには手を出すな」と伝えていたのも、実質的にこの2人が破壊神としての役割を果たす上位存在であったからなのかもしれません。

 

そう考えると、ビルスは自分の役割をブウやフリーザに任せるだけの怠け者で、かつ界王神とも関係が悪い(老界王神をゼットソードに封印したのは、その能力故に優位性を保てないと思ったのかもしれません)と、破壊神としては落第すれすれの存在と言わざるを得ませんね。

バビディにより魔人ブウが復活した際、界王神が取れる最後の手段は「ビルスを起こすこと」だったと思うのですが、それが界王神自身ではどうにもならないくらい関係が悪化していたのだと思います。

 

実際、ビルスを起こすことができたのは悟空が超サイヤ人ゴッドになるという予知夢だったことを考えると、ビルスが求めていたのは自身と同等の存在になり得る神の力を持った存在で、それは自分の後継者になってくれる可能性のある存在だったのかもしれません。それくらいに、ビルスは怠け者ということになります。

実際には、フリーザにちょっと稽古をつけてあげれば簡単に自分の後継者にできたかもしれないのですが(笑)、フリーザを破壊神にするのは人道的な意味で界王神が反対したでしょうから、そういう意味でもビルス界王神視点で見ると同じ神として認めがたい存在なのかもしれません。

 

基本寝てばかりで、起きては後継者を求めているあたり、ビルスは一貫して自分の職務を真面目に果たす気がないのですが、もしかしたら破壊神になったこと自体が、自分が望まない結果だったのかもしれません。どのような経緯で破壊神になったかは当然不明ですが、もしそれが掘り下げられることがあったとしたら、誰かに無理矢理させられたか、仕方なくなるしかない状況に追い詰められたかだったのではないでしょうか。

界王神や彼とポタラで合体した魔女なども絡めて、ビルスの昔の話を展開することは不可能ではありませんが、おそらく長命であろう界王神の15代も前なので、昔すぎて原始のサイヤ人もいなそうですし、話が作りにくいかもしれませんね。てか、ビルスはその頃から破壊神なのに、界王神はその後15代も変わってるのっていくらなんでも変わりすぎですね…。何があったんでしょうか。死んだらビルスも死ぬから死んで代替わりしてるわけではないでしょうし。ドラゴンボールワールドはまだまだ掘り下げる余地がありそうです。