どらごんぼーる考察

がんだまぁBlogからドラゴンボール記事を移植しました。以後ドラゴンボール考察はここで展開します。

スカウターは何故許容値を超えると爆発するのか

すでに検索すると色々な方が考察しているテーマです。

あえて、自分も考察してみたいと思います。

 

大前提として、スカウターの爆発は漫画的な分かりやすさを重視した演出であることが鳥山明氏自身の口から語られているということです。それを分かった上でのお遊びとご理解ください。

 

まず、電子機器が爆発することというのは、そうあるものではありません。

PCなども、過負荷により発熱することはありますが、それで内部機器が溶けるならまだしも、爆発はまず起きません。

他の家電においても、例えば、電子レンジに入れてはいけないものを入れてしまい、加熱の結果爆発してしまうことはありますが、これは入れたものが爆発したのであって、電子レンジ自体が爆発したわけではありません。

もう一つあり得るパターンが、スマートフォンなどであるように、バッテリーが爆発してしまった場合。この場合、バッテリーの不具合+充電の仕方を誤ることで起き得ます。

もしスカウターが爆発してしまうのであれば、それはバッテリーの不具合なのではないか、と推測することができます。

 

スカウターの動力源は明らかではありませんが、地球の科学力でも修理可能な電子機器であるのは確かで、外部電源を接続している描写もないため、内蔵電源なのは間違いないでしょう。人間の気を動力にしているとも思えないため、やはり中にバッテリーに相当するものが使用されているものと考えられます。

バッテリーの素材は不明ですが、強い負荷がかかることにより、急激に加熱されて爆発しているのであれば、そんなに良いバッテリーではないのでしょう。旧型ほど粗末なバッテリーであることも考えられます。

とはいえ、急激な負荷がかかると爆発するのが仕様なのであれば、それは欠陥品と言わざるを得ません。何故それがまかり通っていたのでしょうか。

 

そこで思い返していただきたいのですが、スカウターが爆発するシーン、どのような状況だったでしょうか。

初の爆発は、地球でラディッツスカウターを修理したブルマが使用したシーン。この際は、界王拳を使った悟空の戦闘力の計測中に爆発しています。

次の爆発は、ナメック星でキュイの前でベジータが戦闘力を上昇させたシーン。この時は、キュイと、遠くにいたザーボンスカウターが爆発しています。

最後の爆発は、フリーザが変身前にベジータと組み合ったシーン。この時もベジータフリーザに対抗するため戦闘力を上昇させていた際に爆発しています。

どれも、戦闘力の急上昇がセットです。

(他に計測中に爆発するシーンはなかったはず…計測された数値に納得できず自ら破壊するパターンはいくつかありますが)

 

そして、フリーザ軍にとって、戦闘力を自在に変化させる種族はまれであると認識されていた事実。このことから考えられるのは、「スカウターは戦闘力の瞬間的な急上昇を捉えられるようにできていない」ということです。

事実、ザーボンベジータの戦闘力を計測中にスカウターが爆発した後、ドドリアが計測しなおした際は爆発していません。これは、ドドリアスカウターが新型だったからだとされていますが、実際はベジータの戦闘力上昇が終わっていたからだった可能性があります。

そしてギニューが界王拳を使用した悟空の戦闘力を計測した際は壊れませんでしたが、これは悟空が見せつけるようにゆっくり戦闘力を上昇させていたからだと思われます。

 

つまり、スカウターは元々「瞬間的な戦闘力の上昇」を測定できるように設定されておらず、それを行ってしまうと想定外の負荷がかかり、バッテリーが急激に加熱され爆発してしまうのではないか、と推測できるのです。

 

ところで、スカウターはどのように戦闘力を計測しているのでしょうか。戦闘力はイコール気なわけですが、気を定量的に機械で測るというのが、どのようなことなのか具体的に明示はされていません。

悟空たちは気の修練を積んだ結果、他人の気を感じ取ることもできるようになりましたが、これは「ハンター×ハンター」における円(自身の念を広げて干渉したものを感知する)とは異なる原理だと思われます。気を消している状態でも気を感知することができているからです。

おそらく気を感じ取るには、集中力が必要なだけでなく、何らかのコツがあるがあるのだと思われますが、人が感知できるのであれば、機械に感知させることもできるのだと思います。

ただその原理が、レーダーのように干渉により感知するものではなく、純粋に気そのものの量を感知するということであれば、急激な増加は大きな負荷になるということは容易に想像できます。

どちらかというと気の感知の原理は音波に近いのかもしれません。周波数を合わせられないと聞き取れないが、周波数を合わせて聞き取れる音が大きいと鼓膜が破れてしまうのと同様に、そもそも計測する気の量が大きいとスカウターに多大な負荷がかかるのだと考えることができます。

 

原理はともかく、スカウターは「急激に変化する戦闘力」を測定できる仕様ではないため、瞬間的な上昇を計測しようとすると壊れてしまう、ということは言えるのだと思います。 

「復活のF」以降に登場する新型のスカウターは、もしかしたらその点が改善されているかもしれませんね。