どらごんぼーる考察

がんだまぁBlogからドラゴンボール記事を移植しました。以後ドラゴンボール考察はここで展開します。

人造人間17号は魔人ブウ編の頃何をしていたか

「超」でセル戦後何をしていたか明らかになった人造人間17号ですが、結婚や養子・実子を得た時期などは不明のままです。しかしブウ編の頃どうしていたかは推測しやすくなったので、「超」の設定を踏まえながら少し考えてみたいと思います。

 

ブウ編では当然ながら全く物語に絡まなかった17号ですが、ブウとの戦いとの中では、全地球規模での問題が3度発生しています。「バビディによるピッコロたちの捜索」「悪ブウによる地球人絶滅攻撃」「純粋ブウによる地球破壊」がそれにあたります。その後さらに「悟空の元気玉への働きかけ」がありますが、これは原作でちゃんと反応していますので省略します。

 

まずバビディが、ピッコロ・悟天・トランクスを捜索するために全人類にテレパシーを送った件ですが、おそらく17号は不干渉を決めていたのだと思います。バビディやブウと戦う義理は17号にはないですし、ピッコロが絡んでる時点でZ戦士が戦っていることは想像できますし、そいつらがなんとかするだろうと思っていたはずです。17号はパワーレーダーを搭載していないので戦闘力を感知することもできないので、ブウの力がどのくらいかも分からなかったでしょうし、悟空たちがそう思っていたように、セルより強い奴が早々現れるとは思っていなかったはずです。

 

次のブウによる地球人皆殺しですが、これは天津飯と餃子が回避できていたくらいですから、17号も回避していたでしょう。この頃に妻子がいたら、この攻撃で死んでいる可能性が非常に高いですが、その場合はさすがに何が起きているか確認するためにZ戦士に合流した可能性があるため、この時点ではまだ家族はいなかった可能性が高いと言えます。

ただ元気玉のシーンで猟銃らしきものを持っていたことから、この時点ですでにレンジャーとして活動していた可能性はあり、おそらくブウは動物は殺していなかったと思われるため、17号的には人類が全滅したことすら気づいていなかった(都合よく密猟者が死んでくれたとしか思わなかった)可能性があります。

 

その次のブウによる地球破壊は、さすがに回避できなかったでしょうからここで17号は一度死んでいるものと思われます。その後ナメック星のドラゴンボールで復活したのでしょう。

復活後、17号はドラゴンボールで地球人の多くがブウの記憶を消された際に、一緒に記憶を消去されている可能性が高いです。Z戦士に関わる人だけは記憶が消されていませんが、17号が関係者だと神龍に認識されたとは考えにくいからです。サタンの働きかけより前に元気玉に反応した人は関係者、と認識されていれば別ですが、この辺は定義も曖昧で描写もないため何とも言えないですね。

 

いずれにせよ、この頃の17号は「レンジャーにはなっていた可能性がある」が「家族ができていた可能性は低い」と言えそうです。

しかし、家族がいない17号が、何故レンジャーになろうと思ったのでしょうか。17号も自然が嫌いではなさそうですが、どちらかというと自然好きは16号の個性でした。後に妻になる女性と出会い、その影響で変わっていったと想像することはできますが、今のところブウ編時点でその影は見えません。

 

そもそもセル戦後、生き返った17号はどうしていたのでしょうか。神の宮殿から去った18号は、17号を探したでしょう。お互い気を察知できないため簡単には再会できなかったかもしれませんが、17号が生き返った場所はセルが消滅した場所かセルに吸収された場所でしょうから、まぁ探し当てるのは難しくなかったでしょう。共に記憶がなく、今後どう生きていくかの指針がない中で、双子の姉弟である17号と18号が協力しないわけがありません。しばらくは2人で過ごしていたのではないでしょうか。

 

その後、18号はクリリンと結婚してカメハウスに住むことになります。その時点で17号は一人になるわけですが、この間に17号のやることが決まったのではないかと思います。さすがに、今後の生き方を何も決められていない状態で18号が17号を置いて結婚することは考えにくいからです。

18号がクリリンと結婚することを決めるまでに何度か会っていたでしょうから、クリリンは17号にも会う機会があった可能性があります。少なくとも、18号が今後どう生きるべきかという点についてはクリリンも真剣に考えたはずですから、その流れで17号がどう生きるかも一緒に考えていたかもしれません。

そんな中で17号が動物を守る道を選んだのは確かです。その道を選ぶことに18号やクリリンが関わっていた可能性がありますが、クリリンはブウ編後に警察官になっていたりしますから、世の中のために自分の力を使おうとでも言ったのかもしれません。「だったら、16号が好きだった自然や動物たちを守ろう」なんて言ったことは想像できます。

 

16号の遺言は「俺の好きだった自然や動物たちを守ってやってくれ」でした。これを聞いていたのは悟飯だけでしたが、悟飯がクリリンにそのことを話している可能性は高いと言えます。あの時16号と何を話して怒りを爆発できたのか、ということはあの場にいた誰もが知りたかったことでしょうし。

16号はロボット型だから生き返れなかった、ということも17号・18号には重い意味があったのではないかと思います。一緒に旅をした同じ人造人間なのに、自分たちは人間ベースだから生き返れたのに、16号は生き返れなかったわけで、その16号の分まで生きようと思ってもおかしくはありません。というかそれくらいしかモチベーションの材料が彼らにはないようにも思えます。

 

未来の17号・18号は手の付けられない悪党でしたが、現代の彼らがそうならない保証がないため、おそらくピッコロが天界からずっと監視していたのだと思います。クリリンはそれを知っていて、なるべく善人になるよう働きかけていたのではないでしょうか。もしかしたら、最初のうちはクリリンもレンジャーをやっていたかもしれませんね。そんな中でクリリンと18号がより親密になり、結婚して子供ももうけたのを見て、自分も伴侶を見つけたいと思ってもおかしくはありません。

17号の子供のうち2人は養子というのもポイントで、孤児を自分と18号に重ねて引き取ったというエピソードが容易に想像できます。それと結婚も無関係ではないでしょうし、守るものができたから強くなるために修行したのかもしれません。18号から現在の悟空たちの強さくらいは聞いていたでしょうし、またブウのような怪物が現れたときに、家族を守るくらいの力は得ておきたいと思ったんでしょうね。偽セルジュニアだけでそこまで強くなれるとは思いませんが、まぁフリーザと同じくらいのトレーニングは積んだんでしょう。

 

実はブウ編で結婚していて、家族を殺された悲しみから強くなることを決意して修行した、なんてことも想像できますが、気を感知できない17号がブウを探し回って見つからないまま地球と運命を共にしたなんて想像したくないので(笑)、やはりブウ編ではまだ結婚していないと思いたいところです。

 

引き取った養子は勝手に孤児と想像しましたが、ドラゴンボールの世界観的にあんまり孤児が発生しそうになく、災厄が起きてもだいたいドラゴンボールで元に戻っているのでどういう状況なのだろうと考えましたが、ドラゴンボールで人々を復活させるときはだいたい悪人を除いているので、「両親が悪人だったために子供だけ生き返った」パターンが想像できます。こういう境遇なら、余計に17号が肩入れしそうな気がしますね。 

 

というわけで、17号はブウ編までの間にレンジャーを志し、ブウ編で生き返った悪人の子を養子に引き取って家族を得たという流れを想像しました。17号の妻はキャラとして設定しても良い気がしますね。それだけで出会いから色々関係性を想像できると思いますし。未来のマイなんかよりずっと魅力的なキャラにできそうな気がします。