どらごんぼーる考察

がんだまぁBlogからドラゴンボール記事を移植しました。以後ドラゴンボール考察はここで展開します。

アルティメット悟飯とは何だったのか

 今回は悟飯の話。

 復活のFでは、修業をしていなかった悟飯が「超サイヤ人にならなんとかなれる」レベルまで落ちていました。これでGTでの扱いにも整合性が取れたことになりますが、そもそも悟飯は老界王神に潜在能力を全て引き出してもらい、超サイヤ人になる必要はなくなっていたのではないか?という疑問があります。
 今回はその疑問についてある程度の回答を出したいと思います。


 そもそも、いわゆるアルティメット悟飯と俗称される、潜在能力を限界以上に引き出した姿の悟飯は、どういう存在だったのでしょうか。

 超サイヤ人にならずとも超サイヤ人3以上の戦闘力を持っている、という意味では、おそらく悟飯が「超サイヤ人化をした上で引き出せるはずの戦闘力」を含めて引き出せる可能性がある力を全て通常の状態で発揮した姿、と定義することができます。ある意味では、超サイヤ人ゴッドに最も近い存在であったかもしれません。
 超サイヤ人は、以前の考察で定義しましたが、「界王拳のように戦闘力を倍加させ、界王拳と違って肉体そのものも上昇した戦闘力に耐えられるよう強化する」というものであったと考えられますが、肉体強化がセットになるため、身体には無理をかけている、ということになります。フリーザの100%パワーやゴールデン化も同様でしたね。
 そのような無理をせず、自然に秘めた力を引き出すことができるのが、アルティメット化ということになります。

 逆に言えば、アルティメット化は「変身」を伴うものではなく、通常なら修業してレベルアップしないと引き出せない力を、チート的な裏技で一気に引き出した状態、つまりレベルカンスト状態なのがアルティメット化なのではないか、と考えることができます。
 例えるならば、現在レベル50、最高レベル100のキャラクターのレベルを一気に120まで上げるのがアルティメット化と言えます。それに対し、超サイヤ人はレベル50のまま、変身によってレベル100に匹敵する戦闘力に一時的になるもの、と言えます。
 つまり超サイヤ人変身を仮にレベル+50の効果とするならば、アルティメット化は単にレベル上限突破の効果となり、デフォルトの能力が底上げされる形となるわけです。

 超サイヤ人と違うのは、潜在能力を限界以上まで引き出しているので、これ以上の成長はほぼ見込めないということです。悟空やベジータのように絶えず修業をして、自分の限界レベルをどんどん底上げしていくほどの余地がもうなく、しかも本人に強くなる気がそれほどないので、あとは下降線をたどっていくだけ…というわけです。
 ゲームであれば、一度上がったレベルが下がることはありませんが、実際の人間はトレーニングをしなければ衰えていきます。何もしないでいると、レベルは下がっていくのです。
 つまり、悟飯は修業をしなかったため、120まで上がったレベルが50まで戻ってしまったのでしょう。その状態でより高い戦闘力を発揮するには、再び超サイヤ人化するしかなかったというわけです。
 そもそもアルティメット化自体が、修業をせずに一気に強くなるという、本人の努力が伴わない形での強化だったため、失われるのも早かった、ということなのではないでしょうか。

 サイヤ人と地球人のハーフは生まれつきの戦闘力が高い、ということになっていますが、実際に強くなれる確率が高いのは、やはり純粋なサイヤ人なのではないかなと思います。強くなるための意識とそのための努力が違うからです。もちろん、悟空やベジータが特別である部分もあるのですが、例えば未来の悟飯は、10年以上修業をサボらずし続けても人造人間を超えられなかったのに、現代の悟飯は悟空と修業したことによって精神と時の部屋での1年で人造人間をはるかに上回る力を手にしています。これは明らかに悟空が一緒だったからで、トランクスも超サイヤ人を超えるというベジータの発言に「考えたこともなかった」と言っています。仮に悟飯が自力で修業をしようとしたとしても、強くなるためのアイデアが、そもそも地球人とのハーフには欠けているので、強くなるのは難しいと言えます。
 だから、結局のところ「より強い敵が現れる」ドラゴンボールの世界において、そのレベルについて行けるのは、飽くなき向上心を持ち続けている悟空とベジータだけであって、悟飯はどうしても置いて行かれざるを得ない、というのが、魔人ブウ編後半から復活のFにかけての悟空・ベジータ・悟飯の扱いなのではないか…と思ったのでした。


 ちなみに超サイヤ人ゴッドは、アルティメット化と同じく通常の状態でレベル100以上の力を発揮できる状態なのではないかと考えられますが、その上で更に超サイヤ人に変身することができます。そう考えると、アルティメット悟飯が更に超サイヤ人に変身することもできたのではないかという気もしますが、アルティメット化がいわゆるレベルカンスト化(MAXレベルに引き上げる)であるに対して、ゴッドはレベル限界突破、つまりカンスト可能なレベルの上限を上げるもので、更にそこから成長できる余地が生まれることから、更に変身することができるのでしょう。
 そう考えると、悟飯も(悟天もトランクスも)ゴッド化すればそれなりに強くなりそうな気がするんですが、まぁ本人に強くなる気がないんでしょうね。アルティメット化と違い、ちゃんと修業して力をコントロールできるようにならないと使いこなせないようですしね。

 結局のところ、一番大事なのは才能や天性の肉体ではなく、飽くなき向上心ということでしょうか。スポーツの世界においても、トップレベルでの勝負を分けるのは結局意識の差だったりしますので、そういう意味でもやはりドラゴンボールは、決してリアリティのない作品ではないのではないかと思う次第です。