どらごんぼーる考察

がんだまぁBlogからドラゴンボール記事を移植しました。以後ドラゴンボール考察はここで展開します。

「ドラゴンボール超」未来トランクス編で増えた世界線

ドラゴンボールには4つの世界線があることは、以前も考察しましたが、「超」で未来トランクスが再び登場したことにより、その後世界線は更に増えました。

 

アニメの公式サイトでは、世界線が増えた瞬間はビルスが現代のザマスを破壊したタイミングであったように説明されていましたが、実際にはそのタイミングではありません。

未来トランクス編で起きた歴史の変化の順番は、以下の通りです。

 

1.ザマスがゴワスを殺害後、超ドラゴンボールの力で悟空の身体を乗っ取る

2.トランクスの未来に移動し、その時代のザマスと共に人間0計画を実行

3.トランクスがブラックに敗北し、原作の世界線へタイムスリップ

4.トランクスのタイムスリップに巻き込まれ、ブラックも一時的にタイムスリップ

5.ブラックの存在を知った原作悟空たちが、ザマスを調べて真意を知り破壊

 

現代のザマスを破壊できたのは、ブラックがタイムスリップしてきてその正体を悟空たちが探り始めたからです。歴史を変えたのはブラック自身であり、それを誘発したのがトランクスということになります。

つまり、トランクスとブラックがタイムスリップしてこなければ、原作悟空はいつかそのままザマスに乗っ取られてしまうはずだったのです。

ブラックがトランクスの未来に移動したのは、自分の計画が実行しやすい世界を探していたからだと思われますが、そのことによりトランクスの再度のタイムスリップの機会を作り、自分が破壊される世界線を作っただけでなく、自分自身も消滅させられる結果を生んでしまったということになります。

 

 

そしてもう一つ増えたのが、未来トランクスとマイが最後に移動した時代の世界線です。

この時代は、ブラックが現れる前の未来トランクスの世界であり、そのブラックがやって来ない世界でもあります。

それはどういう世界なのでしょうか。

 

そもそも、未来トランクスの世界自体が、ブラックがやって来たことで大きく歴史が変わってしまっています。ブラックの襲来自体で、未来トランクスの世界自体が枝分かれしているということです。

その、ブラックが来なかった側の世界に、未来トランクスは移動したということになります。

 

前回の考察で、

1つ目の世界を原作世界、2つ目の世界を未来トランクスの世界、3つ目の世界をセルの世界、4つ目の世界がセルの世界のトランクスがタイムスリップした先の世界としました。

この分類に乗っ取ると、まず原作世界である1つ目の世界が、ザマスがゴワス殺害に成功した世界と失敗した世界に分岐します。ゴワス殺害に成功した世界を、1´の世界としておきます。

そしてその1’の世界のザマス=ブラックが2つ目の世界にタイムスリップすることで、2’の世界が生まれます。これが「超」の未来トランクスの世界です。そのため正確には、トランクスとマイがブラックが現れる前の時代にタイムスリップしたから世界線が増えたのではなく、ブラックが2の世界にタイムスリップしてきたから世界線が増えたということになります。

この2’世界のトランクスが1つ目の世界にタイムスリップすることで、1’の世界になることなく、1つ目の世界の歴史が悟空生存のまま正しく続いていくのです。

最終的に、2’の世界は全王により消滅し、残されたトランクスとマイは2の世界に戻り、並行世界の自分たちを見守りながら2人で生きていくことになります。おそらく2の世界では歴史を変えないよう、干渉は最小限に留めるのでしょう。

 

ザマスによる歴史改編で生まれたともいえる1'と2'の世界ですが、そのうち2'の世界は消滅しています。一方、1'の世界はどうなったのでしょうか。

ザマスが殺害したのは自らの身体と入れ替わった悟空と、その場に居合わせた悟天とチチだけであったようです。そしてゴクウブラックとなったザマスはタイムスリップしてその次元からは消えますので、単純に悟空・悟天・チチが死んだ世界ということになります。

この世界にはビルスウイスもいますし、ベジータや悟飯も健在ですので、悟空たちの死の原因を突き止めようとすることは間違いありません。悟天とチチはドラゴンボールで生き返れますが、悟空は肉体がその次元から消滅しているので、生き返ってもザマスの肉体のままという可能性があります。ゴワスが死んだことや時の指輪が奪われたことも露見するでしょうから、いつかこの世界の誰かが、わずかなヒントを辿ってトランクスの未来を訪れるのかもしれません。

…というか、そういう未解決の歴史を残すのはあまりよろしくないですね。最後に生き残ったトランクスとマイは、2の世界ではなく1'の世界に行って真実を伝える役割を担うべきだったのかもしれません。