どらごんぼーる考察

がんだまぁBlogからドラゴンボール記事を移植しました。以後ドラゴンボール考察はここで展開します。

超サイヤ人3は燃費が悪い特別な形態

 アーケードゲームドラゴンボールヒーローズを中心に、既存のサイヤ人キャラを片っ端から超サイヤ人3にする傾向があります。これらのゲームオリキャラ自体は、個人的にはあまり否定的には見ていません。というかハッチヒャックベビーとか超サイヤ人4悟飯とか、設定的に無理のないオリキャラが多いので、いいぞもっとやれと思っている部分もあります。

 

 ただ、超サイヤ人3に関しては、「確かに修行すればみんななれるかもしれないけど、なる必要のない形態だよね」と思っています。

 というのも、元々この形態は、原作で悟空が「あの世でしかなっちゃいけない変身」と言っていた通り、本来現世では著しく効率の悪い形態だからです。実際、ゴテンクスフュージョンの時間を大幅に短縮させ、悟空自身も復活した後は自分でもわからないタイミングで時間切れになってしまっていました。

 超サイヤ人3の説明について、「時間という概念がない」あの世でしかなっちゃいけない姿と言っていることから、とにかく時間制限がある変身であるのは間違いありません。地球から界王神界まで気が届くくらいエネルギーを放出しているわけですから、エネルギーの消費が激しすぎる形態だということは容易に想像できます。

 個人的な推測としては、界王拳が戦闘力の前借り(一時的に力を高める代わりに、後で大きく低下するという意味で)であるとすれば、超サイヤ人3はエネルギーの前借りなのかなと思います。瞬間的に莫大な気を凝縮させて変身する変わりに、後で急激に気が低下するという意味です。戦闘力=気ではないのかとツッコミを受けそうですが、界王拳が戦うために必要な気を高めるだけなのに対し、超サイヤ人3はその姿に変身するために気を使う(変身した後に戦う際に使う気は、特別大きい消費ではない)という点が違うのかなと思います。

 あの世では死んでいて仮の肉体を与えられている状態であるため、その気には上限がなく(食事等も本来は必要ないはずなので、見た目や構造、強さなどは生前を再現していても、機能的には生物ではないはず)、超サイヤ人3に変身してもデメリットが発生しないものの、現世の肉体だとそうはいかないということなのでしょう。

 

 そういう意味で、生きているサイヤ人超サイヤ人3に変身するメリットはあまりないと言えます。特に、筋肉を異常に増大させる超サイヤ人第3形態(いわゆるムキンクス形態)にあえて変身しなかったべジータなどは、超サイヤ人3にはなれたとしても効率が悪いとして別の形の強さを目指したのではないかと思います。悟空も、アニメではサービス的にブルー覚醒後でも超サイヤ人3に変身することがありましたが、本来は全くなる意味のない形態であるはずです。超サイヤ人にならなくてもゴッドに準じた力があるはずですし(実際、複製べジータは変身せずに超サイヤ人3ゴテンクスに圧勝していました)。

 だから、あんまりゲームで超サイヤ人3を乱発してもリアリティが若干落ちるかなぁという気がします。全員ムキンクスにしているようなものですから。

 

 もしあり得るとしたら、あの世で修行した未来悟飯とかぐらいじゃないですかね?まぁゴテンクスがなっているので、悟天・トランクス・ゴジータベジットはなってもいいかもしれませんが、ポタラはともかくフュージョンでは大きく時間を減らしてしまいますし、ゴテンクスの場合も天才ぶりの表現と最後の奥の手として出てきただけで、悟飯の前座扱いのための変身だったのかなぁと思います。

 あぁ、気が自然に増幅するっぽいブロリーはありかもしれませんね。そもそも伝説の超サイヤ人と普通の超サイヤ人の違いが明確化されていないので、同じように超サイヤ人3になれるものなのかという疑問はありますが。逆にブロリー超サイヤ人4は個人的にはあり得ないと思います。大猿+理性が必要なんですがブロリーは元から大した理性ないですし。制御装置を取り付けた状態で人工的に作り上げるのならまだありかもしれませんけどね。

 

 これは超サイヤ人3を否定していたり嫌いだと言っているわけではありません。むしろあれは「あの世から戻ってきた悟空」限定の形態でいてほしかったなぁと思うのです。超サイヤ人の中では異形な感じが強く、一時的に主人公ではなくなった悟空だからこその姿なのかなぁと思いますしね。ゴテンクスはその模倣としてアリだと思いますが、その次に出てきたのがシンプルなアルティメット悟飯で、その後更に無駄のない超サイヤ人ゴッドへと続くわけですから、超サイヤ人3はやっぱり邪道中の邪道であるべきかなぁと思うのです。