どらごんぼーる考察

がんだまぁBlogからドラゴンボール記事を移植しました。以後ドラゴンボール考察はここで展開します。

超サイヤ人ゴッド覚醒後の、金髪・赤髪・青髪の区別

 「神と神」で悟空が超サイヤ人ゴッドに変身した後、その力を取り込んだことにより、通常の超サイヤ人でもゴッド級の戦闘力を発揮できるようになりました。また、通常形態でも神の気の練り方を得たことにより、超サイヤ人3以上の戦闘力を発揮できるようになったようです。

 これは、「復活のF」においておそらく超サイヤ人悟飯を遥かに超える戦闘力をもっていたであろうフリーザ最終形態に対して悟空がノーマル状態で互角に戦っていたことと、「超」の複製ベジータ編で、ブルーに変身できる複製ベジータがノーマル状態で超サイヤ人3のゴテンクスを圧倒していたことから伺えます。

 

 一方で、「力の大会」や映画「ブロリー」(あとコミック版の未来トランクス編以降)では、悟空は超サイヤ人→ゴッド→ブルーと明らかに段階を変えて変身していました。「神と神」の時点で超サイヤ人→ゴッドの序列は明らかであり、「復活のF」でゴッドの上であるゴッド超サイヤ人(ブルー)が登場しましたが、具体的にこれらの形態がどう違っていて、どう区別されているのか、あまり明言されていません。なので、少し考察してみたいと思います。

 

 簡単な定義は作中でも説明されていて、超サイヤ人ゴッドは「神の気」を得たサイヤ人であると思われます。そしてこの力を取り込んだ上で、更に超サイヤ人に変身したのが「超サイヤ人ゴッドの力を持った超サイヤ人」こと超サイヤ人ブルーなのだろうと思われます。

 超サイヤ人ブルーは、コミック版ではエネルギー消費が激しく一度変身を解くとしばらく変身できない設定ですが、TVアニメ版・劇場版どちらもそのような描写はないため、これはコミック版独自の設定かと思います。アニメ準拠で考えた場合、超サイヤ人ブルーは大きなエネルギー消費はなく、通常の超サイヤ人と同じような感覚で戦えることから、悟空やベジータにとっては非常になじみ易い形態なのでしょう。

 超サイヤ人ゴッドが、名前に反して超サイヤ人化した見た目になっていないことから、その名称は便宜上のもので、本来は「神の気をまとったサイヤ人」という意味だと考えれば、そこから更に超サイヤ人に変身したのがブルーなのだろうと思います。

 つまり、ゴッド覚醒後の悟空やベジータは、「神の気をコントロールできるようになったことで基本的な気の質が上がった通常形態(旧超サイヤ人3以上の戦闘力を発揮可能)」→「神の気を全身にまとっている超サイヤ人ゴッド」→「神の気を持った超サイヤ人である超サイヤ人ブルー」という変身を経ていることになります。少なくとも「復活のF」まではそのような設定でした。

 

 しかし、「超」では「シャンパ編」以降、ブルーに変身できるにもかかわらず通常の超サイヤ人に変身するケースが多々ありました。「神と神」でもゴッド覚醒後にその力を取り込んだ超サイヤ人になっており、その後一瞬もう一度ゴッドに覚醒してビルスの攻撃を受け止めていることから、「ゴッド覚醒後の超サイヤ人1」はゴッドに劣ると言え、ノーマル→超サイヤ人超サイヤ人ゴッドの序列は当初から変わらないとは言えます。ただ実際の使い分けはどのようになっているのでしょうか。

 ゴッド覚醒後の通常形態が「神の気を扱えるようになった素の状態」であるならば、そこから超サイヤ人1に変身するのは「神の気を扱えるようになった超サイヤ人」ということになります。これでは超サイヤ人ブルーと同じ説明に感じられますが、ゴッドやブルーは神の気を「まとっている」ので、その点が違いと言えます。

 では何故ノーマル状態から神の気を開放した「ゴッド」よりも、悟空やベジータは「超サイヤ人1」の方を多用するのでしょうか。これは単純に「慣れているから」なのではないかと思います。ゴッドやブルーは神の気を練り上げて開放する必要があることから、通常の超サイヤ人変身よりもテクニックが必要なのでしょう。一方超サイヤ人は、その状態でも自然な状態でいられるよう修行したことから、何も考えずに簡単に変身できるのではないかと思います。ほぼ無意識的にできることの方が、便利であることに変わりはありません。そして超サイヤ人でも適わない相手には、ブルーになって全力で戦うのでしょう。相手の力を試しているときに限り、その間の形態であるゴッドになるのではないでしょうか。

 というようにもっともらしい理屈を考えてみましたが、まぁ超サイヤ人1が未だに出るのは単純に「カッコいいから」でしょうね(笑)。やっぱり金髪の超サイヤ人が一番カッコいいのは間違いないです。ブルーはより強いことにはなっているんですが、あんまり相手を圧倒したシーンがなかったんですよね。ゴールデンフリーザには力負けしてましたし、ヒットにもブラックにもトッポやジレンにもブルー単体では勝てませんでしたしね。

 

 さて、ではゴッド覚醒後の「超サイヤ人2」「超サイヤ人3」の戦闘力はどんなものなのでしょうか。超サイヤ人からいくら気を上げても、まとうオーラが神の気になっていないならそれはゴッド以下というのは間違いないですが、まぁゴッド覚醒前の頃と同じくらいの倍率ではパワーアップしているのではないでしょうか。ただゴッドやブルーになった方が遥かに高い倍率で戦闘力が上がるため、ほぼ使うことはないのでしょう。

 逆にブロリーは実質的に超サイヤ人1でしかないのに、超サイヤ人ブルーの悟空やベジータ以上、超サイヤ人1のゴジータでも苦戦するほどの戦闘力を発揮していました。これは、ブロリーは「神の気」は持っていないものの、「大猿の力」が加わっているために強いのだと解釈するしかありません。大猿にそこまでのパワーアップ倍率はないはずなのですが、超サイヤ人4が3を遥かに上回る戦闘力だったことを考えると、大猿の力を人型でコントロールするということは相当なパワーアップになるということなのでしょう。しかも「神の気」の超サイヤ人ブルーより「大猿の力」の超サイヤ人ブロリーのほうが強いわけですから、ある意味では大猿の力を得たブロリーは神以上のパワーアップを遂げているということになります。つまり悟空やベジータも大猿の力を得れば更にパワーアップできることになりますが…それが超サイヤ人4だと言うなら、実は「超」はまだ「GT」に繋がる余地を残しているのかもしれません。